日本産婦人科医会、日本産科婦人科学会、日本周産期・新生児医学会、日本麻酔科学会、日本臨床救急医学会、京都産婦人科救急診療研究会、妊産婦死亡検討評価委員会は「日本母体救命システム普及協議会(J-CIMELS)」を設立致しました。
https://www.j-cimels.jp/
本協議会が直接主催する講習会(“主催講習会”)では周産期医療に従事する方々に実践的なトレーニング(産後の出血性ショック、肺塞栓症、脳血管障害などの場面を設定し、各疾患での母体の救命処置の実技等)を受けていただいています。このコースで受講生が学ぶだけでなく、職場でコースを広めたり、救命救急や産婦人科、麻酔科の風通しがよくなったり、広がりを実感しています。
多くの麻酔科医は日常的に産科麻酔に従事しています。麻酔科医の妊婦の全身管理のスキルが妊産婦死亡を防ぐために役だつ機会です。
2017年11月の日本産科麻酔学会では麻酔科医だけを対象にしたベーシックコースも開催しました。麻酔科医のインストラクターが増えていただけるように努力していこうと思います。
コースの概要が動画でご覧になれます。
https://www.youtube.com/watch?v=_Q3Yaj53xf8
2017年12月10日日曜日
2017年11月29日水曜日
2017年10月26日木曜日
2017年10月24日火曜日
2017年7月29日土曜日
2017年7月20日木曜日
170720 誰が帝王切開の麻酔を担当しているのか 母体安全への提言2013 Vol.4より
麻酔科医というより麻酔担当医がいるかどうか、というのが現在の問題点である。
手術を担当する以外の麻酔科担当医がいれば異常の早期発見や対応に専従できる。
緊急症例は母児に問題点があることも多く、迅速な対応も求められる。麻酔担当医ではなく、麻酔科専門医が担当するのが理想である。
しかし、麻酔科専門医がすべての緊急帝王切開を担当できる分布をしていない。また麻酔科医を雇用できるほどの麻酔料金設定になっていない。麻酔科医を雇いたくてもやむなく自分たちで麻酔をせざるを得ない環境である。
専門医を充実させるのも日本の医療レベルを維持するために重要であるが、帝王切開の麻酔を麻酔科専門医に担当させるためには、帝王切開の麻酔のために麻酔科医を雇うための環境を整える必要がある。
手術を担当する以外の麻酔科担当医がいれば異常の早期発見や対応に専従できる。
緊急症例は母児に問題点があることも多く、迅速な対応も求められる。麻酔担当医ではなく、麻酔科専門医が担当するのが理想である。
しかし、麻酔科専門医がすべての緊急帝王切開を担当できる分布をしていない。また麻酔科医を雇用できるほどの麻酔料金設定になっていない。麻酔科医を雇いたくてもやむなく自分たちで麻酔をせざるを得ない環境である。
専門医を充実させるのも日本の医療レベルを維持するために重要であるが、帝王切開の麻酔を麻酔科専門医に担当させるためには、帝王切開の麻酔のために麻酔科医を雇うための環境を整える必要がある。
2017年7月7日金曜日
2017年6月28日水曜日
母体にレミフェンタニルを投与すると児の予後は?
Apgar
score 1分値では、レミフェンタニル群で、低いが、5分値は両群とも全て8点以上でした。
呼吸補助が必要であった時間は、レミフェンタニル群で75秒と、コントロール群の25秒に比べ、長くなっています。
蘇生処置に関しては、気管内挿管を必要とした症例は両群通じて認めませんでしたが、レミフェンタニル群では、接触刺激、バッグマスク換気を、必要としたケースがコントロール群に比べ多く、ナロキソンが使用された症例も2例認めました。
但しナロキソン投与された新生児の臍帯動静脈のレミフェンタニル濃度は、レミフェンタニル群の平均値であり、レミフェンタニル以外の要因によって呼吸抑制が引き起こされた可能性もあります。
また、娩出直後の新生児を診察した新生児科医は、母体にレミフェンタニルが投与されてる可能性があることは知らされていたため、先入観として呼吸抑制の原因が、レミフェンタニルの投与と考え、ナロキソンを投与してしまったという可能性も考えられます。
最後に新生児科への入室はレミフェンタニル群、コントロール群共に3例ずつでした。コントロール群では3例とも母体に起因するものでしたが、レミフェンタニル群では呼吸抑制のため、2例が一時的に新生児科に入室しました。
麻酔法
Preoxygenationの後、レミフェンタニルまたは、生理食塩水を静脈内投与
チオペンタール4mg/kg、サクシニルコリン1.5mg/kgを静脈内投与
Cricoid pressureを行い、喉頭鏡を用い1分で挿管
術中はGOIにて維持
臍帯クランプ後、モルヒネ0.15mg/kg、オキシトシン5-10Uを投与
術後鎮痛は、モルヒネによるpatient
–controlled
analgesiaを利用
Ngan Kee WD, Khaw KS, Ma KC, Wong AS, Lee BB, Ng FF. Maternal and neonatal effects of remifentanil at induction of general anesthesia for cesarean delivery:a randomized, double-blind, controlled trial. Anesthesiology. 2006;104:14-20.
PMID: 16394684.
Ngan Kee WD, Khaw KS, Ma KC, Wong AS, Lee BB, Ng FF. Maternal and neonatal effects of remifentanil at induction of general anesthesia for cesarean delivery:a randomized, double-blind, controlled trial. Anesthesiology. 2006;104:14-20.
PMID: 16394684.
2017年6月10日土曜日
170610 気道困難症が予測されるカテゴリー1の緊急帝王切開
Krom AJ. Choice of anaesthesia for category-1 caesarean section in women with anticipated difficult tracheal intubation: the use of decision analysis. Anaesthesia. 2017;72:156. PMID:27900760.
2017年5月13日土曜日
170513 妊婦の院外蘇生の症例報告
Pecher S, Williams E. Out-of-hospital cardiac arrest in pregnancy with good
neurological outcome for mother and infant. Int J Obstet Anesth. 2017
Feb;29:81-84. doi: 10.1016/j.ijoa.2016.11.002. Epub 2016 Nov 15. PubMed PMID:28017511.
2017年5月11日木曜日
2017年5月8日月曜日
170508 合併症のなし予定帝王切開
Staikou C, Paraskeva A, Karmaniolou I, Mani A, Chondrogiannis K. Current practice in obstetric anesthesia: a 2012 European survey. Minerva Anestesiol.2014 ;80(3):347-54.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24193179
2017年1月21日土曜日
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