2012年4月21日土曜日
妊婦の上気道変化
妊娠中の上気道の変化
妊婦と健常人で比較した研究
睡眠時のいびきの頻度は、妊婦の方が高いが(41%)、出産3ヶ月でその頻度に差がなくなる。
問診で「いびき」の有無が、上気道狭窄の予測に有用
上気道各部位の容積は、妊婦で狭い。
Reflectometerで測定した口腔の容量と咽頭の面積と容量が分娩後に減少。
妊娠中毒症合併妊婦の上気道はより狭い。
妊娠8カ月ではマランパチ分類3と4は10.3%であった
硬膜外カテーテルを挿入する時点で36.6%に増加し、出産20分後では51.7%になった。
これは出産48時間では20.7%にもどった。 .
喉頭鏡のビュー
1095人の全身麻酔下の帝王切開を受けた妊婦(急速導入は97%)
喉頭鏡のビューはグレード3,4がそれぞれ3.6%, 0.6%であった。
3.3%が挿管困難と考えられた。
妊娠中の脳外科手術 Mannitol and IV Fluid Therapy
•母体に投与したマンニトールは少しずつ児に蓄積
•児の高浸透圧
•肺の水分産生抑制
•腎血流減少
•高ナトリウム
•児から母体への水分移動
Anesth Analg 2008;107:193–200
非産科手術中のFHR monitoring
FHR monitoring
•16 wk gestation以降で可能
•24 wk gestation以降で児の予後の評価に有効である
•24週以降でも正常児でベースラインの変化起こりうる
–不要な早期娩出
•26週以降はvariability
–麻酔中の薬物でvariability は消失する
•術中の重篤な児心音の低下
–子宮左方移動
–normoventilation
Anesth Analg 2008;107:193–200
妊娠中の手術 妊娠時期別管理目標
¢妊娠初期 0-13週
l催奇形性薬物を避ける
l流産防止
¢妊娠中期 14-27週 胎児モニタリング
l妊娠継続
l子宮血流と胎児酸素化の維持
¢妊娠末期 28-40週 胎児モニタリング、帝王切開術のタイミング
l妊娠継続
l胎児の状態維持
(S医大の大きな師匠にいただいたスライドより)
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