2016年2月28日日曜日

160228 妊婦と抗凝固療法

(1) 遅くとも36 weeksには, 経口抗凝固薬は低分子ヘパリンLMWH か未分画ヘパリンUFH に変更する
(2) 少なくとも分娩誘発か帝王切開36時間前にLMWHを中止すべき。必要に応じて静注または皮注UFHに変更すべき
(3) 静注UFHは予測できる分娩の4-6時間前に中止すべき

James AH. Thromboembolism in pregnancy: recurrence risks, prevention and management. Curr Opin Obstet Gynecol. 2008 ;20:550-6. 


160228 不安定な妊婦の管理 (心停止ではない)

推奨
1. 下大静脈圧迫を回避するために完全に側臥位にする(Class I; Level of Evidence C).
2. 低酸素をさけるためにフェイスマスクで換気する(ClassI; Level of Evidence C).
3. 静脈内投与が妊娠子宮によって妨げられないように横隔膜よし上で静脈路を確保する (Class I; Level of Evidence C).
Circulation. 2015;132:1747-1773.

2016年2月13日土曜日

160213-2 OAAとDASの産科気道困難症のガイドライン 醒ますか続けるか

OAAとDASの産科気道困難症のガイドライン 
Mushambi MC.Anaesthesia. 2015;70:1286-306.
Obstetric Anaesthetists' Association and Difficult Airway Society guidelines for
the management of difficult and failed tracheal intubation in obstetrics.


http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26449292

原文が配布されています。

帝王切開以外のほとんどの手術では手術はいったん中止でしょうが、帝王切開の場合は母児の予後を考えて続ける、という選択肢があり得ます。

ドラフトと変わったのは太字
Front-of-neckという語句がここでも

赤がリスクが大きく、緑がリスクが小さい

母も児も産科的リスクが大きくなる(赤)と帝王切開を継続
それ以外の環境因子や気道のリスクが大きくなると(赤)母体を覚醒

他の外科手術のDAMと異なる部分だと思います。









160213 OAAとDASの産科気道困難症のガイドライン 

Mushambi MC.Anaesthesia. 2015;70:1286-306. 
Obstetric Anaesthetists' Association and Difficult Airway Society guidelines for 
the management of difficult and failed tracheal intubation in obstetrics.


http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26449292

原文が配布されています。

ドラフトから改変されたのは


挿管器具、吸引、静脈路の確認
前酸素化FET O2≧0.9まで
挿管前の軽いマスク換気 がPmax 20cmH2O
SADも最大2回まで
Front-of-neck access あるいはfront-of-neck procedureと統一された点でしょうか









Front - of –neckと procedure 前頚部手技